NISHIKATA ACCOUNTING OFFICE

コラム

2018.08.03

ISO9001から考える財務の「見える化」の本質

企業の不祥事やデータ改ざん問題が多く聞かれる昨今ですが、そのような「問題」というものはどんな企業でも当然に発生しているはず。重要なのは日々刻々と当然のように発生する問題に対して、現場がどう取り組むか・取り組めるようマネジメントするかではないでしょうか。

そもそも企業活動における「問題」とは何でしょうか。ISO9000(品質マネジメントシステム)には「不適合」という用語があります。そこから読み解いてみると、「問題とは、ニーズや期待を満たしていないこと」と言えます。

期待されている品質水準を満たすことなく、さらにそれを隠蔽するところまで行ってしまうと、それは誰がどう言おうと「問題」ですね。他にも、顧客ニーズからかけ離れた商品・サービスを一方的に提供し続けるようなことも、また違った方面からの「問題」と言えるでしょう。

問題はもちろん、解決したほうがよいでしょう。そこで「そのために一体どうすればよいのか?」と考えたとき、その第一歩はまず問題を発見する、もしくは問題を設定することにあります。

人間には本来、自律的に物事を判断し、適切な行動を取るという能力が備わっています。事実が顕在化し、問題が明らかになれば、誰かに言われなくとも自然と必要なアクションをとるという自律的な特性を、元々持っているのです。したがって、人間の行動を導くために何より重要なのは、実態や問題を包み隠さず、タイムリーに「見える」ようにすることと言えるはずです。

人間が本来持っている責任感や能動性、やる気を信じ、企業活動上のあらゆる問題や事象を顕在化させること。そして「本能」「直感」に訴えていくことこそが「見える化」の本質です。

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