医療経営における投資の考え方

あらゆるビジネスには、先を見据えた投資が欠かせません。ただし、それが「先を見据えた」攻めの投資だとしても、必ずしも有効ではない場合が、特に医療経営の現場では多く見られます。

毎月の利益を積み立てた結果、今月は1000万円を使っても医院経営に問題がないことがわかったとします。この1000万円はもちろん、医院がより大きな利益を出すための投資に充てるべきものです。したがって「前からこの医療機器が欲しかった」「他の医院にはあるのに、うちにはないから」などという理由で、安易にものを買ってしまうことは禁物です。

投資を行うときには、必ず次の2点を明確にしておかなければなりません。

  1. どのような効果があるか
  2. どれくらいの期間で回収できるか

ここでの「効果」とは、単に「売上が増える」だけではありません。「コストが削減できる」「患者様の満足度が上がる」「リスクが減る」などの効果も考えられます。また時間軸も考慮しながら、投資金額よりも高いリターンを受け取ることができなければ、する意味がありません。

たとえば、「1000万円の医療機器Aを購入すれば、医院の利益が増える見込みがある」とします。しかしその利益の合計が1000万円に達する、つまり投資額を回収できるまで、どれくらいかかるのかということです。2年や3年という問題のない期間であればいいのですが、10年、15年と使い続けなければ元が取れないような設備であれば、投資効果が高いとは言えないのです。

当たり前の話のように思われるかもしれませんが、冒頭にも書いたように、こういった事態は実際に多く見られます。「設備が悪いから」ということが患者様に悪影響を及ぼすことは、よほどひどい場合でない限りありません。経営計画を明確に、医院のコンセプトに従った投資を考えることが重要です。

【以下、借入に関する考え方もご参照ください。】

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