数字と定性要因を具体的に考える

企業審査、経営分析、コンサルティング、事業性評価、企業格付など、あらゆる種類の企業分析において最も難しい点は、数字と定性分析を結びつけることではないでしょうか。両者の間を自由に行き来して判断を下したり、企業の全体を十分に理解して具体的な指示を出すには、経験とノウハウが求められます。

しかしながら、結びつけることが困難であると同時に、数字と定性要因は「同じもの」であるとも言えます。では、定性要因とは何でしょうか。具体的に考えてみましょう。

定性要因とは企業分析の要点で、かつ計数展開できないものです。まず計数展開できるものを列挙すれば、

  1. 決算数字とその推移
  2. 生産能力と稼働率
  3. 従業員数と賃金水準
  4. 利益計画と投資効率
  5. 種々の資金繰り状況
  6. 借入余力

などが挙げられます。

したがって定性要因とは、上記のような数字に表現されず、こうした数字の原因となる様々な要因となります。具体的には、

  1. 技術要因
  2. マーケット要因(業界動向)
  3. 経営者要因
  4. 組織としての管理能力要因
  5. 戦略展開要因

といったものになります。

数字は、定性要因の忠実な結果です。同時に数字が、定性要因を規定します。企業分析とはすなわち、数字と定性要因を同時に把握し確認することで、企業の総合評価を行うことと言えます。

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