儲かっているか/どうするべきかを見える化する【営業効率】

「儲かっているか」を判断するとき、何をもってそれを判断すればよいでしょうか。たとえば次のような企業があったとして、それは「儲かっている」企業だと言えるでしょうか。(どれも景気の良さそうな話ですが・・・)

  • 前年比売上高〜%アップ
  • 〜期連続増益
  • 年商〜億円

お気付きのように、これではわかりませんね。これらは一般的に聞かれる表現ではあるものの、多くの場合、割とあいまいな感覚で使われています。しかし経営に関わる立場としては、「儲かっていますか?」と問われたときに、「儲かっています/儲かっていません」を的確に答えることができなくてはなりません。

とにかく売上高を上げさえすればいいのか?そんなことはありませんね。資金繰りが追いつかないほどの売上高の急増は、破綻の危険性さえあります。

また一言で「利益」とは言っても、「何を見るか」でその意味合いはまったく違ってきます。以下の数字をご覧ください。

これらは損益計算書から「儲かっているか」に関係する数字のみを抜き出したものです。それぞれ上下変動しています。また、粗利が大事なのか、営業利益か経常利益か、それらの見るべき点は、企業を取り巻く状況やその背景、経費の内訳や種類(性質)からも違ってきます。要するに、「儲かっているのか儲かっていないのか」について明確な答えを出すということは、困難を極めます。そこに人の感情や想いが加わってしまえば、判断基準としてまったく成り立たないものになります。

たとえば「うちは売上高が安定して伸びているんだ!」といくら主張しても、金融機関などから「では経常利益はどうですか?」と言われ、そこで答えに詰まってしまっては、説得力に欠けます。すべてを把握し考えること。企業経営をする以上、それは至るところで求められる視点です。

そういった観点から、もう少し深く考えるために視覚化してみましょう。ここでは、「売上高/売上総利益」と、「営業利益/経常利益/当期純利益」を、それぞれ別々に分けて表示してみます。

売上高と売上総利益は比較的安定しているようです。

一方、営業利益以下の各利益は、2012年を境に上下していますね。

また額ではなく、それぞれの「比率」はどうでしょうか。営業効率関係の利益率をすべて見てみましょう。

たとえば金融機関への説明であれば、これらをすべて提出すれば済みそうです。しかし経営判断として、今後の投資のための原資を、どれだけ稼げているのか?時系列で考えたとき、今後の伸びを期待できる状態なのか?そういった「全体性」を考えるには、すべてを一つに統合しなくては、判断基準としての使い勝手としてはあまりよくありませんね。

これら売上や利益に関わる数字、指標をすべてSPLENDID21にて多変量解析し算出するのが、営業効率です。以下に、今回の数字を「営業効率」として導いたチャートを示します。

これならば、「儲かっているか」という質問に対して、「2012年から2期連続で低下していますが、2010年の水準よりは上にあります。」という明確な答えを出すことができます。まずはこのように、状況に関する明確な洞察を基に、そこから深掘りしていくというのが、正しい財務情報の見方です。この営業効率の動きをさらに説明することもできますが、そのためには経営戦略も把握しながら、他企業との利益率の比較などもしなくてはなりません。(※別の記事にて説明します。)

「儲かっているか」を示す「営業効率」の説明は以上です。

 

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  1. 2018年 8月 15日

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